じんましん クインケ浮腫
・目次
じんましん | |
クインケ浮腫 |
・じんましん
皮膚に、ピンク色に盛り上がった発疹(膨疹 ぼうしん といいます)が急に現れる疾患です。
かゆみがあります。
一つ一つの発疹は、1~数時間程度で消えますが、他の場所にも同様の発疹が出てきて、これを繰り返すことがあります。
軽度であれば、抗アレルギー薬で消退します。
(症状が強ければ、ステロイド薬を使用することもあります。)
しかし、「じんましん」が出たり消えてたりを繰り返すこともこもあります(=慢性じんましん)。
時に何年にもわたって出現を繰り返す場合もあります。
抗アレルギー薬の服用だけだと、このぐるぐるサイクルにはまってしまうことも稀ではありません。
このぐるぐるサイクルから脱出するためには、細胞性免疫の活性化を図ることも一法です。
細胞性免疫レベルが高まるにつれ、じんましんの頻度や面積が減ってくることが少なくありません。
ゾレアを延々と注射しつづける選択肢もありますが、当院では、体質改善を推奨しています。
・クインケ浮腫
クインケ浮腫は、血管性浮腫ともよばれます。
口唇やまぶたなどの粘膜が急に膨らんでしまう疾患です。
のどの粘膜が腫れて、時に呼吸困難に至ることもあります。
アレルギーが関与して生ずる場合や、温熱、寒冷、振動、外傷、感情的ストレスによるもの、ACE阻害薬(降圧薬の一つ)によるもの、遺伝性(C1インヒビタータンパク遺伝子の欠損あるいは機能異常)によるもの、などがあります。
初診時、遺伝性かアレルギー性かの鑑別のため、採血を実施します。
遺伝性血管性浮腫の場合は、濃縮ヒトC1ーイナクチベーター(=C1インヒビター)製剤等を急性発作時、または発作予防として、使用する必要があります。遺伝性血管性浮腫と診断される場合は、埼玉医大総合医療センター皮膚科、または、埼友草加病院・遺伝性血管浮腫専門外来に、ご紹介させていただきます。
アレルギーが関与している場合は、細胞性免疫の活性化を図ることも一法です。
細胞性免疫レベルが高まるにつれ、クインケ浮腫の頻度や程度が減ってくることが少なくありません。