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全身性エリテマトーデスに合併しやすい疾患です。 この疾患が単独で出現することもあります(この場合、「原発性抗リン脂質抗体症候群」といいます)。 血液中に出現した抗リン脂質抗体が、血栓症、血小板減少、習慣性流産(しゅうかんせいりゅうざん)を引き起こします。 手や足が冷えやすく、網状皮斑(もうじょうひはん=網目状の皮膚の症状)が見られることもあります。 (動脈)血栓症を予防するために、抗血小板薬という薬剤が使用されます。 (なお、血小板の数が減りすぎている場合には、使用できないこともあります。) 静脈血栓症・肺塞栓症の予防には、ワーファリンやDOAC、ときにヘパリンが使用されます。 これらの薬剤は、時に生理出血を増加させますので、注意が必要です。 抗リン脂質抗体自体は、免疫抑制療法を行っても、ただちに完全に消失することはないのが普通です。 しかし、10年以上経過すると、抗リン脂質抗体が消失する例もあります。 体内に炎症が加わると、血栓症が誘発されることがあります。 すなわち、体内に炎症があるときには、血栓症の発症に特に注意することが必要です。 発熱時は、脱水にならないように、適度な水分補給を心がけてください。 抗リン脂質抗体自体も、炎症を引き起こすといわれています。 きつい下着の着用によって、下肢静脈血栓(かしじょうみゃくけっせん)が生ずることもあります。 このような突然起きる血栓症を防ぐため、治療とともに、さまざまな生活上のアドバイスを行います。 喫煙している方は、禁煙するが大切です。 下肢深部静脈血栓症の予防には、適度な運動が必要です。 下腿(ふくらはぎ)用のマッサージ機の使用もお勧めしています。