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日本アレルギー学会 喘息予防・管理ガイドラインに沿って、ステロイド+β2刺激薬の吸入、ロイコトリエン受容体拮抗薬、シムビコート、フルティフォーム、テリルジーといった気管支喘息に標準的に用いられる薬剤を使用します。 最近は、ステロイド(ICS)+β2刺激薬(LABA)+抗コリン薬(LAMA)の3剤配合薬であるテリルジーをファーストラインで使用することが多くなっています。 喫煙されている方は、まず、禁煙することがとても大切です。禁煙外来を受診していただくことをお勧めしています。 チャンピックスという禁煙薬を使用すると、比較的楽に禁煙が達成できます。 ニコチンパッチを使用することもあります。 吸入ステロイドは、Th2細胞 自然リンパ球2の活性化を抑制します。Type2炎症を抑えることにより、気道の過敏性を抑制します。現在の治療の中心的存在です。 最近の 薬剤は、発作の頻度や重症度を抑えるのに大変効果があります。しかし、根底にあるアレルギー体質そのものにアプローチする方法ではありません。 そこで、ご理解を得られる方には、「アレルギー疾患」の項目にも記載した方法で、細胞性免疫の活性化を図るオプションもあります(自費診療)。 縦軸 気管支喘息を発症するオッズ比 横軸 乳・幼児期に何回、ワクチン接種を受けたか(受けた回数 最多は、21-27回接種を受けている) 幼小児期に多くの回数のワクチン接種をうけた乳・幼児期ほど、気管支喘息を発症するオッズ比は低下しています。 (なお、接種されたワクチンには、抗体を高めるだけのタイプのワクチンと細胞性免疫を高めるタイプのワクチンが両方含まれています。) Gru¨ ber Pediatrics 111:e282, 2003 ドイツ BCG瘢痕のサイズと 気管支喘息の有病率は、逆相関する(=BCG瘢痕サイズが小さい⇒ 気管支喘息を発症しやすくなる) Park Int J Med Sc 2015 ☆ 気道の炎症が、アレルギー以外の機序で生じている気管支喘息の場合(=好中球が炎症の主体の場合)は、細胞性免疫活性化は有効ではありません。 なお、9歳以下の小児の採血検査は、当院では実施していません。