関節リウマチ

すずひろクリニック
内科 リウマチ科 アレルギー科 皮膚科

電話: 048-779-8575 電話

診察曜日: 月・火・水・金・土

MENU
  • トップページ Top 
  • 概略 当院のポリシー Summary & Policy 
  • クリニック基本情報 Basic Information
  • 診察受付時間と予約 Office hours & Reservation
  • アクセス Access
  • 新着情報 New information


・関節リウマチ


 関節リウマチの治療のポイントは、禁煙、定期的な口腔ケア、適度な運動、体重コントロール、最適な薬剤の組み合わせを見出すこと、合併症の評価と対策、特定の潜在的感染症の有無の評価、などがあげられます。

関節リウマチ すずひろクリニック

   関節リウマチとは
   病気の原因
   関節リウマチに関連する自己抗体
   腎臓
   心臓
   交感神経優位
   運動
   糖尿病
   やせている場合
   治療
   検査
   骨粗鬆症
   帯状疱疹ワクチン
   平日受診のお願い


・平日受診のお願い


関節リウマチの方の診療は、複雑であり、非常に時間がかかるため、平日にてお願いしています。
(土曜日は、非常に混みますので、十分診察の時間をお取りすることができません。土曜日は予約できません)


・関節リウマチとは


関節がはれて痛む病気のうち、最も頻度が高い疾患です。

まず、関節リウマチであるかどうか、正確に診断をつけることが大切です。

50歳前後の女性では、更年期に伴う関節症状や変形性関節症といった疾患も起こりやすいので、鑑別することが必要です。


・病気の原因


発症には、遺伝が関係するもの(先天的因子)と、後天的因子があります。後天的因子の代表的なものは、喫煙歴あり(=たばこを吸ったことがある)です。

たばこを吸っている方は、まず、禁煙することが非常に重要です。

日本人の男性のリウマチ患者の8割に喫煙歴があります。

禁煙を十分に行わないまま、関節リウマチの治療を行うことは、ザルで水をすくおうとすることと同じです。

禁煙
はリウマチ治療の基本です。

喫煙が関節リウマチの発症と死亡率の上昇に関与している
ことは、世界的には、十分認識されています。

関節リウマチを発症した時点で、ただちに禁煙すると、そのまま喫煙を続けるより死亡率が改善することが示されています。Sparks, Arthritis Care Res 70:19, 2018

日本で、このことがあまり認識されていないのは、関節リウマチに関係する学会が、いまだに「禁煙キャンペーン」を行っていないことにも一部の責任があります。

関節リウマチのある方と血縁のある方(=遺伝的背景が共通している可能性があるため)も、禁煙することが望まれます。

先天的因子と後天的因子が両方あると、関節リウマチの発症する危険が、一層高まるためです。

「特定の遺伝子-喫煙相互作用
(specific gene-smoking interaction)」といわれています。

喫煙は、関節リウマチにおける間質性肺炎、COPD、悪性腫瘍、心血管合併症、骨粗鬆症などの喫煙関連疾患の合併にも深く関与しています。

喫煙以外の発症に寄与する外的要因
歯周病
、シェーグレン症候群、副鼻腔炎・慢性気管支炎・気管支拡張症、慢性扁桃炎、気管支喘息、結晶性シリカへの暴露(オッズ比 2.59倍)、肥料への暴露、溶剤・塗料・繊維粉塵への暴露、アレルギー性鼻炎、女性、加齢、腸内細菌の乱れ(プレボレラ・コプリ菌の増加など)、なども関節リウマチの発症に関与します。

交通量の多い道路のそばに住むことも、関節リウマチ発症の危険因子となります

こういった一緒にある環境・疾患にも気を配る必要があります。

なお、授乳は、関節リウマチ発症の危険因子(オッズ比4.8)となり、特に長すぎる授乳(母乳を17カ月以上与える)で顕著です(Swedenの報告)。
オッズ比9.5 (一方、米国の研究においては、授乳は、関節リウマチのリスクを低下させるという報告もあります)。

未産(お子さんを生んでいないこと)も、関節リウマチ発症の危険因子と報告されています。

肥満は、関節リウマチ発症の危険因子となります。肥満があると、関節リウマチ発症までの期間を短縮してしまいます。

関節リウマチの方は、低亜鉛血症の頻度が高いです。血清亜鉛濃度を測定し、サプリメントや処方薬などにより、基準値内の血清亜鉛濃度を保つことが大切です。高齢になると、亜鉛欠乏の頻度・程度が上昇します。皮膚も、かさかさし、薄くなってきます。特に人工関節などを予定されている方は、手術前から、しっかり亜鉛補給を行っていくことが大切です。



すずひろクリニック TOPへ

歯周病をきちんとコントロールすること
は、関節リウマチの病勢を低く保つために大変重要です。

ポルフィロモナス・ジンジバリス菌などの歯周病菌が、関節リウマチの発症・病勢に関与しています。

定期的に歯科を受診し、歯石除去やPMTCを受けて下さい。

慢性扁桃炎が関節リウマチの発症・活動性に関与している場合は、扁桃摘出をお勧めしています。


・関節リウマチに関連する自己抗体

関節リウマチに関連する自己抗体


関節リウマチでは、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体が高頻度に検出されます。

リウマトイド因子は、関節リウマチの活動性に関与します。

抗CCP抗体は、破骨細胞形成を促進し、関節破壊・骨粗鬆症の進展に関与します。

関節リウマチのマーカー抗体(目印となる抗体)であるのみならず、病原性抗体
(=直接病気の進展に関与する)です。


・腎臓


関節リウマチは、対照の一般人口に比較し、有意に腎機能の低下の速度が速いという報告があります。

このため、腎機能に絶えず注意が必要です。

口腔ケアは、腎機能をできるだけ保つためにも大変重要
です。

亜鉛欠乏症は、慢性腎臓病(CKD)を進行させます。慢性腎臓病を合併している場合には、亜鉛の補給が特に大切になります。


・心臓


関節リウマチでは、TMAO(トリメチルアミンーN-オキシド)という物質が血液中で増えます。
TMAOは、動脈硬化に関与する有機化合物です。

卵黄
に含まれるレシチンや赤身肉に含まれるカルニチン⇒腸内でTMA⇒ 肝臓で TMAOに変換・生成されます。

関節リウマチにおいて、心血管系の合併症(狭心症や心筋梗塞)が多い原因の一つと考えられています。

関節リウマチの方で、30歳を過ぎた方、妊娠が終わった方は、たまごや赤身肉は、控え気味にすることが望ましいです。

代わりのタンパク源として、豆腐や納豆などの大豆製品がお勧めです。

コリン・キャンベルの「チャイナスタディー」をご一読することをお勧めします。

腎機能が低下すると、TMAOは、本来、腎臓から捨てられる物質であるため、さらに血漿濃度が上昇しやすくなります。




・交感神経優位


関節リウマチ 交感神経優位 すずひろクリニック

関節リウマチの方は、細かいことに良く気づく「交感神経優位型」の方が多い印象です。

このことは、仕事や勉強の面では、「できる人」なので優位に立てます。

女性では、教師や人を教える立場についている方が多い印象です。

文科系の学問に秀でている方、文学(言葉)が好きな方、が多い印象です。

交感神経優位は、同時に、ご自身の心血管を傷めやすくなることにつながります。

交感神経優位になると、冠動脈を締める方向になり、心血管の病気が発症しやすくなります。

お休みのときは、しっかりリラックスする、相手に注意するときはユーモアを交える、ことなどにより、意識的に副交感神経の働きを高めるような心配りが必要です。

お休みのときは、「教師モード」をオフにして、ご家族の方や他人のささいなへまや失敗に対して、いちいち目くじらをたてないようにする心がけが大切です。

関節リウマチの方は、認知症になりにくいことが知られています。

普段から、細かいことに脳を使っていることも要因の一つと思われます。


・運動


ある程度の運動は、必要ですが、関節リウマチの病勢に応じて、その強度・時間を変更します。

病勢が十分鎮まっていないときに、過度の運動をすると、関節が腫れて痛みを持ちます。

関節リウマチの方は、手芸や草取りなどの繰り返しのある作業が好きな方が多いです。
やりすぎると関節が腫れますので、ご注意下さい。


・糖尿病


関節リウマチは、対照の一般人口に比較し、糖尿病(1型、2型とも)を有意に合併しやすいです。

肥満の有無は、糖尿病の合併に無関係です=やせていても関節リウマチ自体が、糖尿病の発症リスクとなります。

ただし、太らない方が良いです(=標準体重を維持するように努める)。
肥満があると、膝関節などが壊れやすくなります。


・やせている場合


非常にやせている方は、非結核性抗酸菌症や、慢性気管支炎、肺炎などの肺の合併症が多くなります。
標準体重を維持するように努めて下さい。
 



・治療


関節リウマチ 治療 すずひろクリニック


関節リウマチの治療薬は、主に、服用するタイプの薬(経口薬といいます)と、注射薬に分かれます。

関節リウマチの病気の勢いは、人によって千差万別であるため、それぞれの方の病気の勢いに合わせて、
治療薬を選んでいきます。

経口薬は、薬剤を組み合わせて使用する(=複数併用する)と高い効果が得られます。

経口薬3剤の併用療法も行います。効果が比較的高く、費用が抑えられるメリットがあります。

注射薬は、生物学的製剤が中心です。現在、エタネルセプト、オレンシア、アダリムマブ、アクテムラ、シンポニー、を主に使用しています。

JAK阻害薬も使用しています。
 
関節リウマチの病勢をコントロールするという目的地に最も早く到達するという点で、生物学的製剤、JAK阻害薬は、高速道路に例えられます。

しかし、高速道路の料金が高いのと同様、生物学的製剤・JAK阻害薬は、値段が高いというデメリットがあります。
また高速道路では、特に事故に気をつけなくてはいけません。

生物学的製剤も、免疫システムの一部を強めに抑えるため、結核、非結核性抗酸菌症(NTM)、ニューモチスティス肺炎、B型肝炎(de novo肝炎)など、さまざまな感染症が生じやすくなるというデメリットもあります。

生物学的製剤、JAK阻害薬、免疫抑制薬を使用しても、問題が生じにくい状態であると評価された場合に、こういった種類の薬剤の使用を提案いたします。

人工関節置換術などの手術を受ける場合には、予め、血清亜鉛濃度を測定し、亜鉛欠乏がある場合には、適切な亜鉛補給を行っておくことが大切です。創傷治癒(=傷の治り)と、血清亜鉛濃度には密接な関係があります。


・検査


検査

薬剤の効果と副作用の確認のため、適切な間隔で採血・尿検査を行います。

適宜、レントゲン写真、MRI、関節エコーにて関節の状態を評価します。
さいたまセントラルクリニックにて、画像診断を行います。

MRIは、関節リウマチの診断をつけるために使用することが多いです。

MRIでは、関節リウマチを紛らわしい病気の中に、腱鞘炎が比較的多く検出されています。

関節エコーは、治療しても、なお関節の腫れが残る場合に、病勢がまだ残っているか否かの判定のために、主として使用しています。

結果は、当院の画像端末にて、確認することができます。

関節置換術などの手術が必要な場合には、適切な施設を紹介いたします。


・骨粗鬆症


骨粗鬆症を合併することが多いため、通常、骨粗鬆症の治療も同時に行っています。

・帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)を 接種することを推奨しています。
対象:50歳以上 2回接種が必要です(0、2~6か月後)。

免疫抑制薬や生物学的製剤、JAK阻害薬を使用中の方も、シングリックスを接種できます。

 
 


関節リウマチの説明と治療 すずひろクリニック  

・病気別:ご説明と治療方針

  • 関節リウマチ
  • ベーチェット病 口内炎
  • 掌蹠膿疱症 掌蹠膿疱性関節炎
  • アレルギー疾患
  • アレルギー性鼻炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 気管支喘息
  • 慢性湿疹・手湿疹 脂漏性皮膚炎
  • じんましん・クインケ浮腫
  • いぼ・水いぼ・皮脂欠乏症
  • 全身性エリテマトーデス
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • シェーグレン症候群
  • レイノー現象
  • 膠原病その他の自己免疫疾患
  • 乾癬
  • にきび・しゅさ
  • すり傷・切り傷・熱傷
  • 巻き爪・陥入爪・皮膚科処置
  • 更年期における関節症
  • 生活習慣病・慢性腎臓病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • DNA鑑定のための採血
  • 禁煙外来
  • ワクチン
  • 美容
  • AGA
  • ED

その他

  • 新着情報
  • ごあいさつ
  • 院長の紹介
  • リンク集
  • カフェラウンジ「マハロ」
  • ブログ
  • お問い合わせ
すずひろクリニック TOPへ
すずひろクリニック
〒330-0834 さいたま市大宮区天沼町2-759

電話: 048-779-8575

診察曜日: 月・火・水・金・土    

  • 新着情報
  • 診察受付時間と予約
  • アクセス
Copyright(c) 2014 すずひろクリニック All Rights Reserved.