シェーグレン症候群

すずひろクリニック
内科 リウマチ科 アレルギー科 皮膚科

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・シェーグレン症候群(シェーグレン病)


シェーグレン症候群(シェーグレン病)

目と口が乾燥する病気です。
女性に起こりやすい病気です(男女比 1:14)。

最近欧米では、シェーグレン病という名称に変更になっています。

シェーグレン症候群は、頻度が非常に高い膠原病です。

ゆっくり発症し、静かに進むため、長い間、ご自身に、この病気が存在していることに気付かないことも少なくありません。

眼科でドライアイがあるといわれた方、健診や人間ドックで、リウマトイド因子が陽性ですといわれた方、抗核抗体が陽性といわれた方、白血球が少ないと言われた方に、高い頻度でこの病気が見つかります。

血清アミラーゼ
もしばしば高値になります。この場合のアミラーゼは、膵臓に由来するものではなく、唾液腺に由来するものが主体です。

血中の亜鉛レベルが低下する(亜鉛欠乏症)ことが多いです。

その場合、亜鉛を補給するようなサプリメントや薬剤や食事が必要です。
 
唾液の分泌量は、サクソンテストというガーゼを2分間かむ測定方法によって正確に測定できます。

この測定法が、現在、本邦で保険適応されていないことも、この病気の診断が遅れてしまう要因となっています。

☆ 当院では、サクソンテストを自費(710円)で実施しています。

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シェーグレン症候群 う歯 歯周病


シェーグレン症候群と診断されるはるか以前から、唾液が徐々に減り始めると、う歯や歯周病が生じやすくなるため、歯科受診の回数が増えることが報告されています(台湾からの報告)。
 
シェーグレン症候群は、大きく2つのタイプに分けられます。

① 抗SSA抗体、抗SSB抗体という抗体が血液中に見つかるグループと
② 抗セントロメア抗体
が見つかるグループです。

前者は、典型的なシェーグレン症候群の症状を呈します。

林らは、一般住民健診2,181人にて、抗核抗体の頻度を検討しました。抗SSA抗体 58例(2.7%)、抗セントロメア抗体 30例(1.4%)が、陽性であったと報告しています。Mod Rheumatol 18:153, 2008

Roオルソログ(Ro=SSA抗原)を発現した常在細菌は、ヒトの皮膚・口腔・腸に普遍的に存在しています。
(オルソログ=種分岐によって共通の祖先遺伝子から生じた相同の遺伝子) 
Teri, Sci Trans Med 10:434,2018

例えば、Roオルソログを有する腸内細菌に抗体が産生されると、抗原的に近似した自己のRo(SSA)に対して、トレランス(免疫寛容)が破綻して、自己抗体が産生されやすくなると考えられます。

自己免疫にブレーキをかけるT細胞(Tレグ)を増やすために、食物繊維や全粒穀物の摂取が勧められます。短鎖脂肪酸の産生する腸内細菌が増えます。短鎖脂肪酸は、Tレグへの分化を促進します。

腸内細菌を入れ替える便移植によって、シェーグレン症候群のドライアイの半数が改善したという報告があります。Watane, Am J Ophthalmol Jun 29, 2021

①のタイプの場合、血清IgGが高値となります。 

抗SSA抗体、抗SSB抗体
の2つの抗体とも陽性になる場合は、年齢とともに、最も急速に唾液分泌が低下していきます。

抗セントロメア抗体が見つかるタイプは、高齢女性に多く、手指の皮膚が硬かったり、レイノー現象がでたり、原発性胆汁性胆管炎(げんぱつせいたんじゅうせいたんかんえん 旧名:原発性胆汁性肝硬変)を合併しやすいなどの特徴があります。

また、性格が大変細やかで、よく気がつくという特性の反面、いつも不安がやや強いといった特徴があります。

このグループ(②)は、血清IgGはあまり上昇しません。

抗セントロメア抗体陽性で長年(例 10年以上)経過すると、稀に肺高血圧を合併する場合があり、注意が必要です。心臓超音波検査やNT-ProBNP値により、スクリーニング検査を実施します。
 
当院では、さまざまな口腔ケアの方法を紹介しています。

定期的な歯科医によるケア、歯石除去、PMTCも必要です。

唾液分泌を促進する薬剤が有効です。

シェーグレン症候群では、ドライアイになりやすくなります。眼科受診が必要です。

ヒアルロン酸
の点眼液などを処方します。または、眼科の定期受診をお奨めしています。

スマホやPCの画面を見続けると、ドライアイになりやすいので、注意が必要です。

冬季は、乾燥しますので、適度な加湿(湿度50~60%)が必要です。


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シェーグレン症候群 フッ素塗布


シェーグレン病の方は、う歯の予防のため、フッ素塗布が推奨されています。
 
高濃度電解次亜塩素酸水
(電気分解により生成 当院の販売名 「Dr.ウオーター」)を用いたうがいにより、口腔内を効果的に殺菌することができます。

汚れがひどかったり細菌数が多いと、生じるクロラミンの量が多くなるため、大変まずい味になります。

Dr.ウオーター
を用いたうがいを行う前には、最初に、歯磨き、フロスをして、汚れをできるだけ減らしておくことが望まれます。

毎日続けていると、口腔内の汚れがとれ、細菌数も少なくなって、ひどい味もしなくなっていきます。

シェーグレン症候群の方は、唾液分泌量の低下に伴うう歯や歯周炎などにより、歯が失われやすくなります。

Dr.ウオーター
を用いたうがいを続けることにより、歯の喪失の進展を防ぐことが可能になります。

また、同じく歯が失われる要因である喫煙の習慣があると、一層、歯が失われてしまいます。

シェーグレン症候群のある方は、必ず禁煙して下さい。

シェーグレン症候群には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、橋本病(甲状腺機能低下症)などの自己免疫疾患が合併しやすい傾向があります。

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