
ワクチン
定期予防接種以外の、様々な種類のワクチンを接種しています(すべて自費)。トラベルワクチン、海外赴任・留学目的のワクチン、BCG、医療関係者向けのワクチン、入寮前のワクチン、犬に噛まれた後のワクチン、帯状疱疹予防ワクチン、肺炎球菌性肺炎の予防ワクチン、など、多数取り扱っています。 |

◎ ワクチン接種をご希望の方、ご質問のある方は、受付に直接お電話下さい。048-779-8575
☆ ワクチン接種は、インターネット予約や予約専用電話は、使用しないでください。
事前の調整や、ワクチンの在庫の確認等が必要なためです。
当院におけるワクチン接種
・可能な方は、予め体温を測定しておいてください。接種予定時刻の1時間前以内にご測定下さい。
当院内で体温を測定することも可能です。
・ご本人確認のため、保険証をご準備下さい(保険診療のためではなく、ご本人確認のためです)
・中学生までの方は、母子手帳をご持参ください。高校生以上の方は、ワクチン接種歴につきましては電子カルテの画面コピーをお渡ししています。
・目次
すぐに接種できるワクチン | |
お取り寄せできるワクチン | |
ワクチン接種に関する諸費用 | |
トラベルワクチン接種(旅行、海外赴任、留学など) | |
乳幼児に対するワクチン接種 | |
医療従事者のためのワクチン接種 | |
狂犬病ワクチン | |
フルミスト | |
輸入A型肝炎ワクチン(Avaxim、 Biovac-A) | |
B型肝炎ワクチン | |
BCG | |
日本脳炎ワクチン(Jenvac) | |
腸チフスワクチン | |
Tdap(ブーストリックス) | |
3種混合ワクチン(百日咳+ジフテリア+破傷風、トリビック) | |
麻疹・風疹・おたふくかぜ混合ワクチン(MMR) | |
髄膜炎ワクチン (Nimenrix、メンクアッドフィ、Bexsero) | |
ロタウイルスワクチン | |
抗マラリア薬「マラロン」 | |
不活化ポリオワクチン | |
コレラワクチン | |
シングリックス | |
シルガード9 | |
FSMEダニ脳炎ワクチン | |
RSウイルスワクチン(アレックスビー) |
・すぐに接種できるワクチン
・麻疹/風疹/おたふくかぜ混合ワクチン(MMRII, MSD 個人輸入ワクチン)
・(麻疹) 2024.1.17から欠品になっています。
・風疹
・ 水痘(みずぼうそう)+帯状疱疹 (阪大微研)
・ BCG (日本ビーシージー)☆ BCGの前に、まずツベルクリン反応を行います。
・Tdap(Boostrix) (gsk 個人輸入ワクチン) 4歳以上 破傷風+ジフテリア+百日咳 筋注
・日本脳炎 (Jenvac)
・破傷風トキソイド (Tetanus toxoid, D0, D20-56の2回接種。6か月後追加免疫)
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表へ
☆1968年(昭和43年)より前に、お生まれの方は、破傷風のワクチン接種が勧められます。
この年齢層の方々は、破傷風感染予防に必要な抗体価のレベルに達していない推測されます。
とくに、農業、土木、園芸など土に接する機会の多い方にお勧めです。
・不活化ポリオワクチン (イモバックスポリオ, サノフィ) 皮下注
・ A型肝炎
Biovac-A 1歳~15歳(当院としての方針)
Avaxim 16歳以上(サノフィ、 個人輸入ワクチン D0,6か月-1年後)
・ B型肝炎(D0, 4週後、20-24週後) ☆ 3回目接種1,2か月後に、HBs抗体検査が望ましい。
原則として Heptavax II, MSD社製を使用します。 (Bimmugen, 明治 は、接種していません)
・狂犬病ワクチン(ChiroRab 個人輸入ワクチン Day0, D7, D28(またはD21)の3回接種。
1年後追加免疫、その後は5年毎)1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
・ ラビピュール(狂犬病ワクチン) 暴露後(咬まれた後 5回接種)は、保険適応があります。
・腸チフスワクチン(Typbar-TCV 個人輸入ワクチン) 3年間有効 6か月齢~45歳
・腸チフスワクチン(Typhim Vi サノフィ社製, 個人輸入ワクチン) 2年間有効 2歳以上
・髄膜炎4価ワクチン(Nimenrix, gsk社製 個人輸入ワクチン| メンクアッドフィ サノフィ社製)
1回接種で3~5年間有効 筋注/皮下注 髄膜炎菌による髄膜炎、侵襲性髄膜炎菌感染症を予防するワクチンです。
・シングリックス 不活化帯状疱疹ワクチン
・マラリア予防薬 マラロン 1箱20錠入り 費用⇒ワクチン料金表

・お取り寄せできるワクチン
(予約が必要です。お電話下さい)・ 肺炎球菌(成人用 ニューモバックス MSD社製)

・ 麻疹/風疹(MR)混合 (ミールビック, 阪大微研)
・ 2種(DT)混合 ・3種混合(破傷風+ジフテリア+百日咳)・ 4種(DTP+ポリオ)混合
・肺炎球菌(20 価 ファイザー社 プレベナー20)筋注 自費分のみのお取り扱いです。
・肺炎球菌(15価 MSD バクニュバンス)筋注 自費分のみのお取り扱いです。
・アクトヒブ (第一三共)皮下注 自費分のみのお取り扱いです。
・ ロタウイルスワクチン(ロタリックス 第一三共 2回| ロタテック MSD社製 3回)経口接種
・子宮頚癌ワクチン(HPVワクチン, シルガード9, MSD社製) 9歳以上
ガーダシル(4価):0, 2か月後、6か月後の3回 筋注 9歳以上
※ HPVワクチンについては、男性が接種できるのは、ガーダシルのみです。
・ RSウイルスワクチン(アレックスビー)
ワクチンの接種費用は、料金表をご覧ください。
その他、ご希望のワクチンを取り寄せることができます(要予約)。
☆ 公費負担のワクチン接種(定期予防接種、高齢者への公費負担のインフルエンザワクチン)は、
当院では行っていません。
☆ ワクチンのご予約は、ワクチンの種類や年齢などの情報が必要となりますので、
クリニックに直接お電話下さい。048-779-8575
お電話受付日時: 月、火、水、金、土 午前8:45-午後0:15 午後2:00-5:45
木曜日、日曜日、祝日と 平日の昼休み(午後0:15-午後2:00)は、電話を受け付けませんので、
ご注意下さい。

・ワクチン接種に関する諸費用

1. 初診料、再診料、相談料は、当院で接種される方に限り、いずれも無料です。
相談料(相談のみで接種されない場合):3,000円
2. クレジットカード
クレジットカードは、使用できます。
3. 接種証明(当院で接種したワクチンに限る)
それぞれの項目の費用 ⇒ 料金表
(1) 電子カルテ画面のハードコピー 無料
いつ、どの種類のワクチンを何回接種したかについての記録は、これで十分です。
ワクチンの名称は、英語と日本語が併記されています。
Lot番号の記載は省略します。
(2)YELLOW PAPER Lot番号なし(英語)
開始から6か月以内の記載。接種の公的証明に使うことができます。
Lot番号の記載は省略します。
4項目以内 5項目以上 によって料金が異なります。⇒ 料金表
☆ 開始から7か月以降の追加記載は、加算があります。⇒ 料金表
(3)YELLOW PAPER Lot番号あり (英語)
開始から6か月以内の記載。接種の公的証明に使うことができます。
Lot番号の記載を含みます。
4項目以内 5項目以上 によって料金が異なります。⇒ 料金表
☆ 開始から7か月以降の追加記載は、加算があります。⇒ 料金表
(4)ご持参の接種記録用紙への記載 (英語または日本語)
費用 ⇒ 料金表
JICAのグリーンの用紙への記載(Lot番号、製造会社、接種量の記載)
⇒ 料金表(一連の記載=数回分まとめての費用:開始より6か月以内)
中学生以下の方における母子手帳への記載に限り、Lot番号の記載は無料とします。
中学校卒業以上の方の母子手帳への記載は、有料です。⇒ 料金表
(5)これまで接種したすべてのワクチンについて(母子手帳+当院の接種+他院の接種 英語)
(母子手帳の英訳も含む)
※ Lot番号は記載しません。。
接種の公的証明に使うことができます。
なお、インフルエンザワクチン接種の記録の英訳は、通常、省略しています。
当院のフォーマット または、ご持参の記録用紙への記載
① 8項目以内の記録
② 9-15項目
③ 16-23項目
④ 24項目以上
それぞれの項目の費用 ⇒ 料金表
この内、海外における接種が5項目以上含まれている場合は、加算があります。⇒ 料金表
☆ お支払は、前払いでお願いします。出来上がりましたら、希望者には郵送します
(+手数料:複数人の場合は、人数分)。
なお、英訳する母子手帳は、原則として日本語で記載してある母子手帳(海外における接種が
5項目以上含まれている場合は、820円加算)とします。
母子手帳は、かならず、現物をクリニックに持参して下さい。
FAXや母子手帳の郵送は、受付しておりません。
母子手帳の記載は、殴り書きが多く、判読に労力を要しています。
現物で確認させていただく必要があるためです。
なお、読みとりにくい母子手帳や日本語以外の母子手帳は、英訳後、内容を依頼者にも直ちに確認していただく必要があるため、英訳したものを郵送することはできません。
☆ それぞれの被接種者における各ワクチンのLot番号は、当院の電子ファイルシステム内に保存してあります。医学的に正当な理由があるときには、参照することができます。
あとで、単に「知りたい」という理由の場合は、有料となります。
☆ JICA(国際協力機構)で海外に派遣される方は、黄緑色の接種記録用紙を渡されておられます。
この用紙には、ワクチンの種類、Lot番号のみならず、製造会社、接種量、接種部位まで記載欄があります。
当院では ご持参の接種記録用紙への記載は、有料です。
☆ JICA(国際協力機構)で海外で派遣される方などで、時折、1本ごとのワクチンの領収書を要求
される場合があります。
当院では、ワクチン接種の領収書は、各個人ごととさせていただいています。
当院の領収書には、明細があり、どの種類のワクチンを接種し、いくら領収させていただいたか、
明記されています。
・トラベルワクチン接種(旅行、海外赴任、留学など)

◎ ワクチン接種は、インターネット予約や予約専用電話ではなく、受付に直接お電話下さい。
048-779-8575
① 受付: 目的の国、ご出発予定の日時、滞在期間を予診票に記入して下さい。
ご希望のワクチンの問診表・説明・同意書を受けとり、記入し、受付に提出します。
② 診察室: 医師が体調の確認と予診票・説明・同意書の確認を行います。
CDCのサイトの記載に基づいて、推奨されるワクチンを説明します。
次回以降のワクチン接種予定も、ご提示します。
③ 処置室: 主として看護師が接種します。
☆ 当院のトラベルワクチン接種に関しては、初診料や再診料、相談料はかかりません
(ただし、当院でワクチン接種を行う方のみが対象です)。
ワクチンの接種費用は、1回接種あたりの費用でお示ししています(消費税込みで院内の掲示してあります)。
☆ 当院において、いつ、どの種類のワクチンを接種したかについては、電子カルテの該当ページのハードコピーをお渡しします(無料)。ワクチンの種類は英語名称で表記してあります。
☆ 海外に旅行または赴任される場合には、予め、現地に関する感染症の情報収集が必要です。
各種ワクチン(一般的にトラベルワクチンと呼称されています)を接種して、抗体価を十分に高めておく必要があります。
中国、東南アジア、南アジア、中東、アフリカ、中南米などにでかける場合には、予防接種に要する期間と接種にかける金額にある程度のゆとりが必要です。
ワクチンの種類と接種回数が、十分でないまま、あわてて出国される方も散見されますが、各種感染症に罹患するリスクが高いと考えられます。
でかける国別に必要なワクチンの種類は、日本の厚生労働省検疫所(FORTH)のサイトがあります。
米国CDCのサイトの記載がもっとも記載が充実しています。
Hepatitis A:A型肝炎、 Hepatitis B: B型肝炎、Typhoid: 腸チフス、Polio: ポリオ、 Cholera:コレラ、
Japanese encephalitis: 日本脳炎、 Rabies:狂犬病
Yellow fever: 黄熱病 Meningococcal (meningitis): 髄膜炎菌、Tetanus :破傷風、
Routine:おたふく・麻疹・風疹・三種混合など、どの国でもルーチンとして実施されている基本ワクチンの呼称です。
☆ 基本ワクチンは、最終接種から、10年以上経過した場合は、再接種を考慮してください。
☆ 麻疹・風疹・おたふく・水痘ウイルスに対するそれぞれの抗体価を測定することができます(自費)。
日本環境感染学会の「医療関係者のためのワクチンガイドライン」に従って、抗体の有無を判定しています。
抗体価が基準に満たない場合は、ワクチン接種を受けることをお勧めします。
☆ トラベルワクチンは、複数同時接種が基本です(黄熱病は例外)。
☆ 米国・欧米などへの留学(主として10歳代)麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘・B型肝炎・髄膜炎菌・Tdapなどの接種を求められることが多いです。
☆ 米国・欧米などへの留学(主として10歳代)の準備のためのワクチン接種と健康診断は、平日の午後に実施します。土曜日は、実施しません。

・乳幼児に対するワクチン接種
当院における乳幼児に対するワクチンは、すべて自費です。
公費負担ワクチンは、取り扱っていません。
① 受付: 問診表・説明・同意書を受けとり、記入し、母子手帳とともに、受付に提出します。
② 診察室: 医師が体調の確認と問診表・説明・同意書の確認を行います。
③ 処置室: 主として看護師が接種する。母子手帳に記入します。母子手帳への接種記録(15歳以下)は、
無料です。
☆ 接種にでかける当日の朝に、お子様の体温を測って下さい。
37.5度以上のときは、ご予約をキャンセルして下さい。
お電話で、キャンセルと予約の延期を承ります。
☆ 当院の看護師は、乳幼児に対する予防接種に熟練しています。
なお、米国では、予防接種は、看護師が実施するのが普通です。
受付⇒診察室⇒処置室と移動します。
最小限の荷物にてご来院をお願いいたします。
☆ 当院では、接種前に、元気なお子様には、聴診は行いません。
聴診は、呼吸などの状態がよくない場合に限って実施しています。
・医療従事者のためのワクチン接種

日本環境感染学会の「医療関係者のためのワクチンガイドライン 第3版」に従って、抗体価の確認やワクチン接種を実施しています。
接種の証明は、学校や勤務先によって求められるレベルが異なります。
ワクチン接種の領収書だけでOKとしてもらえる施設や、Lot番号まで求める施設もあります。
接種証明は、電子カルテのハードコピー以外は、有料となりますのでご注意下さい。

・狂犬病ワクチン
(ChiroRab 個人輸入ワクチン Day0, D7, D28(またはD21)の3回接種。
1年後追加免疫、その後は5年毎)1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
※ 海外赴任、海外旅行の際は、当院では、通常、このワクチンを使用します。
【重要】 このワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんのでご注意ください。なお、 輸入業者の補償制度はあります。
・ ラビピュール(狂犬病ワクチン) 暴露後(咬まれた後 4~6回接種 当院では Day0,3,7,14 28の5回接種)は、保険適応されています。

我が国で承認されている狂犬病ワクチンです。
・フルミスト
(鼻腔噴霧用インフルエンザワクチン Flumist: MedImmune社製)個人輸入ワクチン、または、第一三共製

ご予約の開始(例年 10月末から11月初旬)は、新着情報をご覧ください。
点鼻のため、注射の痛みがない、IgA抗体が産生されるため、予防効果を期待できる、などの利点があります。
個人輸入ワクチンの対象は、2歳以上59歳までの方です。
第一三共製は、2歳以上18歳まで
接種回数
通常は、1回接種です。
2回接種:
2歳~8歳の小児:以前に、インフルエンザワクチンの接種を受けたことのない場合。
2回接種の間隔は、1か月以上あける。
両方の鼻孔から、噴霧します。
有効性は、約1年です。
チメロサールは含みません。
接種できない方:
ワクチンの成分(卵のタンパク、ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニン)や以前のインフルエンザワクチン
により、重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーなど)が出た方は、接種できません。
アスピリンを長期投与している小児から17歳までの青年も接種できません。
副作用
鼻汁、鼻閉、発熱、咽頭痛が頻度の高い症状です。
気管支喘息の既往のある方は、接種後、発作が生ずることがあります。
免疫不全のある方においては、臨床試験が行われておりません。
妊娠中は、明確な必要性が認められない限り接種できません(カテゴリーB)。
授乳中の方への接種は、注意が必要です(母乳中に分泌されるか否か、確認されていません)
65歳以上の方は、FDAにより、使用が承認されておりません。
50-64歳の方は、発熱を予防する効果が示されておりません。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
【重要】 このワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんのでご注意ください。なお、 輸入業者の補償制度はあります。

・輸入A型肝炎ワクチン(Avaxim、 Biovac-A)

Avaxim Sanofi社製 Biovac A Dr.Reddy's Laboratories 社製
基礎接種は1回で、接種後2週間ほどでA型肝炎に対する抵抗性(免疫力)がつき、免疫力は1年ほど持続します。
最初の投与後、6か月から1年後に追加接種を行うと、10年以上、抗体価が持続します。
対象 Avaxim: 16歳以上 Biovac-A 1歳~15歳(当院としての方針)
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
【重要】 このワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんのでご注意ください。なお、 輸入業者の補償制度はあります。
・B型肝炎ワクチン (ヘプタバックスII)

B型肝炎ウイルスによる感染症を予防するワクチンです。
B型慢性肝炎は、肝硬変を生じ肝がんに至ることもあります。
B型肝炎は、輸血、性交渉などによる感染経路(水平感染)と、B型肝炎ウイルスを持っている母親から子どもに感染する経路(垂直感染)があります。
医療関係者は、すべて、接種の対象者です。
海外にでかける場合(とくに成人)は、トラベルワクチンの一つとして重要です。
B型肝炎ウイルスは、血液ばかりでなく、B型肝炎ウイルス感染者の涙、唾液、尿、汗にも分泌されます。
3歳までに感染してしまうと、無症候性キャリアとなりやすいことが分かっています。
☆なお、HBs抗原検査が陽性の妊婦から生まれた児に対するB型肝炎ワクチンは、公費負担があります。
当院では、公費負担ワクチンは、取り扱っていません。
接種の間隔・回数 0 4W 20-24W の3回
なお、能動的HBs抗体が獲得されていない場合は、追加接種を行う。
日本環境感染学会の院内感染対策としてのワクチンガイドラインによると(主として医療従事者向け)
「1シリーズのB型肝炎ワクチン接種(3回の接種)により85~95%に、HBs抗体が産生される。
1シリーズのB型肝炎ワクチン接種終了後、1~2か月後に、HBs抗体価を測定する。EIA法、CLIA法、
RIA法のいずれかで測定して、10IU/mLである場合は、陽性化したと考えてよい。
1シリーズのB型肝炎ワクチン接種終了後、抗体価上昇が観察されなかった場合は、もう1シリーズのワクチン
接種を行う。追加の1シリーズで、再接種者の30~50%で抗体が獲得すると報告されている。」
乳幼児に対するB型肝炎ワクチン接種後のHBs抗体価の検査は、採血が必要なため、成人より、調べることは簡単ではありませんが、感染するリスクが高いと考えられる場合は、HBs抗体価の検査をうけることをお勧めします。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
B型肝炎ワクチン接種証明費用
(1) 電子カルテ画面のハードコピー
とくに医療関係者で、証明が必要な際は、電子カルテ画面ののハードコピー(接種日時と、接種した
ワクチンの名称が入っています)に当院の住所・名称の入ったスタンプを押します(510円)。
ほとんどの場合、学校や職場への提出はこれで十分です。
当院でお渡ししている領収書にも、ワクチンの接種費用が記載されていますので、こちらもB型肝炎ワクチンを接種した証明として、学校や勤務先で認めてもらえる場合もあります。
なお、母子手帳への記入は無料です(ただし、中学生以下の方のみ無料)。Lot番号も記入します。
(2) 接種証明書の発行
ご持参の接種証明書に正式に記載する場合(Lot番号も含む場合)は、⇒ 料金表(一連の3回分まとめての記載費用です)。

・BCG
日本ビーシージー

BCG はウシ型結核菌を弱毒化して作成された生ワクチンです。
結核菌に対する免疫をつけるために接種します。
定期予防接種対象者以外(生後6か月以上、成人も可)の希望者に接種しています。
【接種の行い方】 まず、ツベルクリン反応(自費 料金表)
保険適応は、結核を疑わせる症状がある場合のみ)を行います。
ツベルクリン反応判定後に、BCG 接種を行います。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
細い9本の針のついているスタンプを使用して、 上腕に、二つ上下に並べて押しつけるように接種します。
接種部位は、9つの穴x2か所です。
その後の経過
数日位から、接種した穴が次第に赤くなり、ぽつぽつ膨らんできます。痒みを感じます。
接種後 4~5 週間たつと、接種部位最も赤くなります。膿をもったり、浸出液が出ることがあります。
接種後 2~3 か月たつと、かさぶたになり、やがてかさぶたが取れてあとが残ります。
稀に、接種部位がケロイド(盛り上がった赤い傷)になることがあります。ケロイドになった場合には、それを抑制する治療が必要になることがあります。
あらかじめケロイドが生じやすいことが分かっている場合(ケロイド体質)は、BCG接種は、お勧めできません(=接種できません)。
☆ コッホ現象 BCG 接種後、通常よりも早い時期(10 日以内、多くは 2~3 日後)に、接種した場所が非常に強く赤く腫れたり、針の あとが膿をもつことがあります。この場合は、対処が必要です。
☆ ステロイド、免疫抑制薬、生物学的製剤、抗癌剤、JAK阻害薬をにて使用中(内服または注射)の方は、接種できません。
☆ アトピー性皮膚炎や慢性湿疹がある場合には、接種部位以外の皮膚が赤くなることがあります。時には、じくじくしたり赤み・痒みが非常に強くなります。対処が必要となることがあります。

・日本脳炎ワクチン(ジェービックV JENVAC)

乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン ジェービックV 阪大微研-田辺三菱
※ 2021.1.13 このワクチンの供給がストップしています(出荷制限のため)。
定期予防接種対象者以外の希望者に接種しています。
接種の間隔・回数 0 1-4W後 1年後 の3回
3歳以上 1回0.5mL
6か月齢~3歳未満 1回0.25mL
その後の追加接種 5年~10年間隔
副作用 注射部位紅斑、咳嗽、鼻漏、発熱、掻痒症、悪寒、関節痛など
JENVAC(ジェンバック) Bharat Biotech社製
対象 2か月齢以上
回数 1回 1年後に追加投与する。
成人には上腕の三角筋に筋肉内投与します。小児の場合、大腿部前外側部に接種します。
主な副作用は、注射部位の痛み、腫れ、発赤、頭痛、筋肉痛(主に成人)、発熱(主に小児)でした。
☆ 1995年度生まれ~2006年度生まれは、日本脳炎ワクチンの接種率が低いです。
この期間、積極的勧奨が控えられていたためです。
地球温暖化が進んでいるため、日本でもリスクが上昇しています。
未接種の方は、接種を受けることが、強く推奨されます。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
・腸チフスワクチン(Typbar-TCV Typhim Vi)
腸チフスは、グラム陰性菌であるサルモネラ菌(Salmonella typhi species)による細菌感染症です。腸チフスの感染症は、高熱や長期にわたる発熱、倦怠感、空腹感の喪失、腹痛、発疹などが特徴です。腸チフスは、数週間または数ヶ月間持続することがあります。長期の高熱のような深刻な合併症につながることがあります。
Typbar-TCV Bharat Biotech社製
腸チフス(Salmonella typhi Ty2・Vi莢膜多糖類)-破傷風トキソイド結合体ワクチン
接種対象者: 6か月齢~45歳
腸チフスに対し、3年間の免疫が得られます。
Typhim Vi Sanofi社製
注射用の腸チフスワクチン
対象者 2歳以上
腸チフスに対し、2年間の免疫が得られます。
※ 当院では、主として46歳以上の方を対象とします。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
【重要】 これらのワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんのでご注意ください。なお、 輸入業者の補償制度はあります。

・Tdap(ブーストリックス)

Boostrix gsk社製
個人輸入ワクチンです。
Tdap T:破傷風トキソイド d:ジフテリアトキソイド ap:非細胞性百日咳ワクチン
DPT(=日本の従来の「3種混合ワクチン」です)とTdapの違いについて:
DPTは、小児を対象とした ジフテリア・百日咳・破傷風という3種混合ワクチンです。
これに不活化ポリオワクチンを加えて4種混合が定期予防接種されています。
Tdapは、主として思春期以後(成人を含む)を対象とした ジフテリア・百日咳・破傷風 3種混合ワクチンです(=成人用3種混合と表記されることがあります)。
Tdapは、DPTに比較し、ジフテリア毒素抗原量と百日咳抗原量を減らし、局所反応を減らすように
配慮してあります。
Boostrixは、初期の基礎接種(0歳時に3回、1歳時に1回)を終了した、4歳以上を対象としています。
Tdapの本来の使用方法は、思春期以降に免疫維持・強化を目的として、ブースター(落ちてきた抗体価を再び上昇させること)接種に利用されます。
日本では、DT(ジフテリア・破傷風)ワクチンを、ブースターとして使用します(11歳時に定期予防接種)。
欧米では、主にTdap(ジフテリア・百日咳・破傷風)を、ブースターとして使用しています。
欧米へ留学する青少年は、留学先の定期予防接種スケジュールに準じたワクチン歴が必要となります。
Tdapの追加接種を求められる場合は、当院ではBoostrixの接種を行います。
米国では、27~36週の妊婦に対する接種が奨められています
特に、妊娠27~30週の接種が効果が高いとされています。
娘が、米国内で出産する際、渡米して会いに行くご両親にも、このワクチンの接種が奨められています。
接種方法 筋注
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
【重要】 このワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんので
ご注意ください。なお、輸入業者の 補償制度はあります。
・3種混合ワクチン(百日咳+ジフテリア+破傷風、トリビック)
3種混合ワクチン(百日咳+ジフテリア+破傷風)が、小児(11歳以上13歳未満)、成人へも接種できるようになりました。
これまでは、小児(11歳以上13歳未満)には、2種混合(ジフテリア+破傷風)の接種となっていました。
このため、百日咳への免疫が不十分で、10歳以上の小児および成人に、百日咳が流行することを阻止できていませんでした。
2018年から、このワクチンが、小児(11歳以上13歳未満)、成人へも接種できるようになり、特に百日咳に対する予防効果が期待されています。
5年に1回、追加接種する。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
・麻疹・風疹・おたふくかぜ混合ワクチン(MMR)

MMRII MSD社製
個人輸入ワクチンです。
麻疹(はしか)・おたふくかぜ・風疹の3つの感染症を予防する三種混合ワクチンです。欧米では、1歳以上の幼児に
使われています。
米国では、12~15か月齢(1回目)と4~6歳時(2回目)に、接種されています。
10歳代で、留学される場合に、相手先から、このワクチン接種を求められることがあります。
次の方は接種できませんので、ご注意ください。
・ゼラチン、ネオマイシンに過敏症(アナフィラキシーまたは、アナフィラキシー様症状)を呈したことがある方
・現在、妊娠している女性
・AIDSなど免疫不全のある方
・白血病、悪性リンパ腫、悪性新生物に罹患している方 ・ステロイドや免疫抑制薬を服用している方
ご注意
生麻疹ワクチンウイルスと生おたふくかぜワクチンウイルスは、ニワトリ胚細胞にて、培養されます。
このため、鶏卵に対して、アナフィラキシーまたは、アナフィラキシー様症状を呈したことがある方については、理論的には、即時型過敏反応を生じる可能性があります。
しかし、鶏卵に対して、アナフィラキシーまたは、アナフィラキシー様症状を呈したことがある小児の大部分は、このワクチンを接種しても、何も副反応を生じませんでした。
なお、血小板減少症のある方、1回目のMMRII接種で血小板減少を生じた方は、より重症の血小板減少症を発症することがあります。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
【重要】 このワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんのでご注意ください。
なお、 輸入業者の補償制度はあります。
・髄膜炎ワクチン(Nimenrix、メンクアッドフィ、Bexsero)
Nimenrix ファイザー社製
個人輸入ワクチンです。
髄膜炎菌は、髄膜炎を引き起こす細菌の1つです。
このワクチンには、精製した髄膜炎菌抗原(グループA,C,W135,Y+破傷風トキソイドに結合 MCV4-T)が含まれています。
髄膜炎菌性髄膜炎は、主にアフリカや中近東で流行しています。また、欧米でも散発的な局所流行を認めています。
特に、寮などで集団生活をする場合には、予防が推奨されます。
接種量 0.5ml筋注
接種対象者 1歳以上 (6週齢から接種している国もあります)
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
【重要】 このワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんのでご注意ください。なお、輸入業者の 補償制度はあります。
You can get a meningococcal vaccine (Nimenrix manufactured by Pfizer) at
Suzuhiro Clinic in Saitama city.
A certificate of Nimenrix innoculation can be prepared .
メンクアッドフィ サノフィ社製
☆ メナクトラの後継ワクチンです。
髄膜炎菌血清型A,C,Y, W-135の培養液から分離精製した多糖体と破傷風トキソイドを共有結合して作成されています。
接種量 0.5ml 接種回数:1回(筋注注射)
対象者 2歳以上
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
エクリズマブ(ソリリス)という薬剤を使用する前に髄膜炎菌性髄膜炎を予防する目的での接種のみ、保険適応されています。
Bexsero 髄膜炎菌血清型B に対するワクチンです。gskのBexseroサイト
1ヶ月以上の間隔をあけて2回接種します。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
※ このワクチンは、接種予約を受付けてから、個人輸入手続きを開始(海外からの取り寄せ)しますので、3~4週間先の接種となります。在庫がある場合もありますので、電話でお問い合わせください。
・ロタウイルスワクチン
ロタウイルスは、小児の重症の下痢の主な原因ウイルスです。約40人に1人の割合で、重症化し、脱水に対する入院治療が必要となります。(日本では、15人に1人、入院になるといわれています。)
ロタウイルス感染症は、繰り返し生ずることがありますが、初回の感染が最も症状が重くなります。
脱水を伴う重症の胃腸炎は、生後3-35ヶ月の小児に多く見られます。
ロタリックスの接種回数は2回、ロタテックは3回です。
ロタリックス (ロタリックス内用液)
取り寄せ対象です。
生後6週から24週の間に、2回接種する。接種間隔は、4週以上あける。
2回目が生後24週を超える方は、接種できません。(24週0日まで)
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
用量 1.5ml(1回あたり)
重症ロタウイルス腸炎を92%予防します。
G1P[8]だけでなく、G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]に対する予防効果も示唆されています。
接種前に、児の口周りと、親御さんの手指をアルコール綿で拭っていただきます。
児の体を立てるようにして(=起こして)だっこしてください。
接種は、口からワクチンのシロップ剤を、親御さんご自身に飲ませていただきます。
吸啜反射(おっぱいを吸う反射)があるため、口の中に、ワクチンの円筒形の容器のノズルを入れるだけで、
吸ってくれます。
舌の上に、唇からまっすぐ2cm位挿入します。おっぱいを吸う口の動きがでたら、それに合わせて、容器を少しずつ絞って下さい。
口からあふれた場合は、少しの場合は、ノズルの先でこすって唇まですくいあげてください。
多めの吐き出しのときは、親御さんの人差し指でせき止めて、唇まで戻して下さい。
ロタテック
取り寄せ対象です。
【接種時期 間隔】
生後6週から32週0日(生後42日から224日)の間にある乳児に、経口接種する。
☆4から10週間隔で3回、3回目が、生後32週0日までに終了する。(なお、生まれた日を0日とする。)
5価・経口・生ロタウイルスワクチンです。ロタウイルス胃腸炎の原因として約96%を占めているG1、G2、G3、G4およびP1A[8]型の5つの血清型を含んでいます。甘いシロップ剤です。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
接種は、口からワクチンのシロップ剤を、親御さんご自身に飲ませていただきます。
6か月齢まででしたら、吸啜反射(おっぱいを吸う反射)があるため、口の中に、魚の形のしょうゆさしに似たワクチンの入れ物のノズルを入れるだけで、吸ってくれます。
7か月齢以上になると、その反射はなくなってきます。

・抗マラリア薬「マラロン」
gsk社
1錠中に、アトバコン250mgとプログアニル塩酸塩100mg含有する。
マラリアの種類: 熱帯熱マラリア 三日熱マラリア 4日熱マラリア 卵形マラリア
このうち、熱帯熱マラリアは、重症化しやすく、できるだけ早く適切な治療をしないと、命にかかわることも
あります。
マラリア予防の服用方法:
食直後または、乳飲料とともに、1日1錠内服する。毎日、同じ時刻に服用する。
この薬をのんで1時間以内に嘔吐した場合は、再投与が必要である。
対象
体重40kg以上の人(体重35kg以下は、用量調節が必要)
マラリア流行地に入る1~2日前から、服用を開始し、流行地をでたあと7日間まで連日服用する。
主な副作用 腹痛 悪心 嘔吐 頭痛 そう痒症
重大な副作用 皮膚粘膜眼症候群 多形紅斑 重度の肝機能障害 肝炎 胆汁うっ滞 アナフィラキシー 汎血球減少症
併用注意すべき薬剤 ワーファリン リファンピシン リファブチン テトラサイクリン メトプロプラミド ジドブジン インジナビル
費用 1箱20錠入り ⇒ワクチン料金表(予防薬としての服用は、自費となります)
・不活化ポリオワクチン
(注射用ポリオワクチン Imovax polio: Sanofi Pasteur 社製)
接種の時期・間隔
小児
生後3カ月から接種を開始する。
1回目から3回目までは、3~8週間隔です。
3回目の接種後、6か月以上あけて4回目を接種します。
我が国において、通算5回目の接種を、4~6歳時に受けることが推奨されました。
(現段階では、5回目の接種は、任意接種です。)
接種方法は、皮下注です。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表 (当院は、公費負担は取り扱っておりません。)
成人 小児期にまったくポリオワクチンの接種がない場合
D0, 4-8週後、6か月-1年後の3回 接種する
☆ 昭和50年から52年生まれの方は、ポリオの生ワクチン接種を受けているにも関わらず、ポリオウイルス1型に対する抗体保有率がやや低いといわれています。
これに該当する方は、とくにポリオの流行している国(パキズタン、ミャンマー、フィリピンなど)に行く予定がある場合には、2回の不活化ポリオ追加接種を受けることが勧められています。
・コレラワクチン
コレラワクチン(ユービコール EuBiologics 個人輸入ワクチン) 経口ワクチン
1歳以上:2回 (2週間の間隔にて経口接種)
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
【重要】 このワクチンを使用して副作用が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が適用されませんのでご注意ください。なお、 輸入業者の補償制度はあります。
・ シングリックス
(gsk社製)
帯状疱疹予防のワクチンです。
対象:
① 50歳以上
② 帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者
接種回数:2回接種が必要です(0、2~6か月後)。
予防効果 50歳以上:約97%、70歳以上の方:約90%
免疫抑制薬や生物学的製剤、JAK阻害薬を使用中の方も、使用できます。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
・シルガード9
MSD社製ヒトパピローマウイルス(HPV)6,11,16,18,31,33,45,52,58の9つのHPV型の感染を予防するワクチンです。
子宮頚癌 および その前癌病変、外陰や腟に発症する病変(外陰上皮内腫瘍、腟上皮腫瘍)、尖圭コンジローマの発症を予防するワクチンです。
※ これらの型以外のHPV感染および病変発症の予防効果は期待できません。
※ すでにHPV6,11,16,18,31,33,45,52,58に感染している人に対して、このワクチンは、ウイルスを排除したり、発症している子宮頸がんや前がん病変などの進行を遅らせたり、治療することはできません。
対象 9歳以上の女性 3回の接種が必要です(0、2か月後、6か月後)
接種方法 筋注
副反応 10%以上 注射部位の痛み・腫れ・赤み
1~10% 発熱、注射部位のかゆみ、出血、熱っぽさ、しこり、知覚消失、頭痛、感覚鈍麻、悪心
1%未満 手足の痛み、腹痛、下痢
頻度不明 無気力症、寒気、疲れ、だるさ 等。
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
・FSMEダニ脳炎(FSME –IMMUN タイコバック)
ダニ脳炎(ダニ媒介性脳炎)は、日本脳炎と同じフラビウイルス属のウイルスによってひきおこされる感染症です。蚊によって媒介される日本脳炎と異なり、森林や草原にいるマダニによって媒介されます。
ドイツ、イギリス、フランス、ロシア、中央ヨーロッパ、中国、韓国などに行かれる場合に推奨されています。特に、野外活動を行われる方に推奨されます。
FSME-IMMUNEの在庫終了次第、タイコバックへ移行します。
<通常接種>
1回目の接種の1~3ヶ月後に2回目。2回目の接種の5~12ヶ月後に3回目。
その後、3年で4回目(1回目ブースター)
さらにその後は、60歳未満は、5年毎 60歳以上は、3年毎
<緊急接種>渡航スケジュールの都合で「通常接種」では間に合わない場合。
1回目接種後14日目に2回目の接種。(これより14日後には感染予防に必要なレベルの抗体価に達します)
1回あたりの接種費用⇒ワクチン料金表
・RSウイルスワクチン(アレックスビー)
gsk対象は、60歳以上の方です。
RSウイルス感染症は、一般には、軽症で回復しますが、高齢者や、慢性の基礎疾患(喘息、COPD,心疾患など)、免疫機能が低下している方の場合には、重症化しやすくなります。アレックスビーのRSウイルス感染症の予防効果は、60歳以上で、82.6%、基礎疾患のある60歳以上で、94.6%と報告されています。

